月のほとりで、愉悦のひととき。

飛騨の山々にすっぽりと囲まれて佇む下呂の町が、
ゆっくりと、ゆっくりと群青の闇に沈み、
やがて水の底から灯りがわき上がる夜を迎える。
刻々と姿を変える風景を、中空に漂う雲から見下ろすように眺める至福。
光も、風も、雨も、霧も、雪も。
森羅万象、すべてが五感に新しい。
ここだけに流れる時を愉しみ、言葉を忘れ、至上のくつろぎに身をあずける。
そこは、手を伸ばせば月にふれることができる場所。

月を愛でるための湯宿。

二十一室の小さな宿です。
温泉街の高台に位置する天空の宿。
ゆったりと時を過ごしていただくことを信条に、
静かなおもてなしを心がけております。
数寄屋の料理茶屋の個室で、
月替わりの会席を一品ずつご提供いたしております。